BIO HAZARD Wiki
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バイオハザード ディジェネレーション』 (Resident Evil: Degeneration) は、カプコンサバイバルホラーゲームバイオハザードシリーズ』を原案としたフルCGアニメ映画、およびそれを元にした携帯電話ゲーム

概要[]

本作は『バイオハザード2』(以降、『2』)の直接の続編、『バイオハザード4』(以降、『4』)の後日談に位置付けられる。また、『バイオハザード5』(以降、『5』)に登場する新企業「トライセル」がわずかながら登場し、『5』へ繋がる重要なストーリーでもある。

公式サイトでは4種類の予告編映像と大まかなストーリー、製作者ブログスクリーンショットなどが紹介されている。

2008年10月18日から同年10月31日まで、期間限定で劇場公開された。同年12月26日にはDVD版、BD[1]UMD版が発売され、2010年8月25日にはDVD版とBD版のレンタルが開始された。

なお、映像特典についてはセル版もレンタル版も共通。UMD版には予告編のみが収録されているが、DVD版やBD版にはそれに加えてメイキング映像やギャグ映像などの映像や設定資料が多数収録されている。

2010年9月14日には、本作の大ヒットを受けて続編『バイオハザード ダムネーション』の製作開始が発表された[2]

ストーリー[]

1998年夏、アメリカ合衆国中西部の工業都市ラクーンシティバイオハザードが発生した。国際的巨大製薬企業アンブレラが開発したT-ウイルスが研究所から漏洩し、それに感染した市民が次々とゾンビ化していったのだ。この事態を重く見たアメリカ政府は、「滅菌作戦」と称した核ミサイル攻撃をラクーンシティへ行う。攻撃を受けたラクーンシティは跡形もなく消し飛び、地上から消滅した。

この件が元で政府から業務停止命令を下されたアンブレラ社は世界中で株が暴落し、事実上崩壊した。しかし、これを機にT-ウイルスはテロリスト達の手へ渡り、バイオテロに利用されることとなってしまう。

2005年、ラクーンシティからの生還者であるレオン・S・ケネディクレア・レッドフィールドは、別々の道を歩みながらバイオテロ撲滅のための戦いを続けていた。レオンは大統領直轄のエージェントとなって極秘任務をこなす日々を送り、ヨーロッパの山村へ誘拐された彼の令嬢を救出するなどの確かな実績を残していた。クレアはNGOに所属し、世界中を飛び回ってバイオテロや薬害の被災者救済に尽力していた。

一方、製薬業界では巨大製薬企業ウィルファーマ社が力を付け始めていた。上院議員ロン・デイビスは、ウィルファーマ社の研究所をアメリカ中西部の工業都市ハーバードヴィルへ誘致する。しかし、ハーバードヴィルではラクーンシティの惨劇の再来を懸念した地元住民が、誘致反対のデモを起こしていた。

そんなある日、ハーバードヴィル空港へ降り立ったクレアは、利用客達の中に1人のゾンビを発見した。そのゾンビに噛まれた空港警察官を皮切りに次々と感染者が増大し、空港は大パニックとなる。一方、ハーバードヴィルへ向かって飛行中の旅客機の中でも感染者が発生し、パニックとなっていた。旅客機は滑走路へ緊急着陸を試みるも失敗してロビーへ激突し、爆発炎上してしまう。まもなく、旅客機からは乗員や乗客が次々と姿を現すが、彼らは皆ゾンビ化していた。この事態によってクレアは、居合わせたロンや知人の姪のラーニーといった生存者達と共に、空港の一室へ立てこもることとなる。

同じ頃、政府へはテロリストからの犯行声明が届いていた。テロリストの要求は、7年前に政府が隠蔽したラクーンシティ消滅事件の真相を、大統領が公表すること。この要求が拒否された場合は、T-ウイルスをアメリカ中へ撒き散らすというのだ。この事態を重く見た大統領は、直轄のエージェントであるレオンをハーバードヴィルへ向かわせる。

レオンはハーバードヴィルへ到着すると、地元警察の特殊部隊「SRT (Special Responce Team)」隊員のアンジェラ・ミラーやグレッグ・グレンと合流し、完全封鎖された空港から生存者達を救出するべく作戦を練る。やがて、レオン達は空港の屋上から侵入するが、中はゾンビの巣窟と化していた。

テンプレート:ネタバレ

登場人物[]

詳細は、バイオハザードシリーズの登場人物やリンク先の個別項目を参照。 声優名は、オリジナル版/DVDBD版。

レオン・S・ケネディ
声:ポール・メルスィエ/山野井仁
アメリカ大統領直属のエージェントを務めている男性。28歳。
7年前、新人警官としてラクーンシティを訪れた際にバイオハザードに巻き込まれたが、クレアと共に辛くも生還した。そのため、T-ウイルスやG-ウイルスの脅威をよく知っている。1年前にヨーロッパの山村へ誘拐された大統領令嬢を救出して以来、大統領からは絶大な信頼を受けている。
本作では「SRT」の助っ人としてハーバードヴィル空港の人命救助に参加し、そこでクレアと再会する。なお、その際には『2』での初対面時と同じく「Get down(しゃがめ)!!」の第一声を放つ場面がある。
クレア・レッドフィールド
声:アリソン・コート/甲斐田裕子
NGOに所属して世界を飛び回り、バイオテロや薬害の被害者救済に尽力している女性。26歳。
大学時代、兄のクリス・レッドフィールドを探してラクーンシティを訪れた際にバイオハザードに巻き込まれたが、レオンと共に辛くも生還した。そのため、レオンと同じくT-ウイルスやG-ウイルスの脅威をよく知っている。
本作では空港でのバイオテロに巻き込まれ、そこでレオンと再会する。なお、空港では護身のためにアンブレラ社のロゴと同じ紅白2色に彩られたパラソルを手にしたクレアが、「まさかこれに頼るなんて…」と自嘲する場面がある。
アンジェラ・ミラー
声:ローラ・ベイリー/安藤麻吹
本作のヒロイン。地元警察の特殊部隊「SRT」の隊員で、カーティスの妹。29歳。
出身地バーナードヴィルの治安を守る仕事に誇りを持つ軍人風の男勝りな性格だが、カーティスが関わると複雑な心境を見せる。カーティスが空港でのバイオテロに絡んでいると知った後は、彼を止めようと奔走する。
グレッグ・グレン
声:スティーヴン・ブルーム/竹田雅則
「SRT」の隊員で、アンジェラの同僚。28歳。
救助部隊としてレオンに同行するが、当初は彼を部外者と見なして警告を無視した挙句、危機に陥るという失態を犯す。その後は自らの慢心を反省し、レオンに協力的な姿勢を見せる。
ラーニー・チャウラー
声:ミシェル・ラフ/矢島晶子
空港でクレアに懐いた少女。8歳。
インドで行われたウィルファーマ社の臨床実験で両親が犠牲になり、アメリカ在住の叔母へ引き取られた。叔母がデモ活動へ参加するためにバーナードヴィルを訪れていたところ、空港でのバイオテロに遭遇する。
ロン・デイビス
声:マイケル・ソリッチ/広瀬正志
ハーバードヴィルへウィルファーマ社の研究所を誘致した、地元出身のアメリカ上院議員。56歳。
自己中心的な性格で、普段からシークレットサービスを引き連れて批判者を寄せ付けないようにしており、空港から脱出する際には自らが先に助かろうとしたほど。また、「繁栄は犠牲の上に成り立つ」という考えを持っており、ラクーンシティ消滅事件についても必要悪と見なしていた。前者はラーニーを危険に晒す要因となり、後にクレアによって制裁される。
フレデリック・ダウニング
声:クリスピン・フリーマン/江原正士
ウィルファーマ社の主席研究員。立ち振る舞いはイギリス紳士風で、礼儀正しい。44歳。
元はアンブレラ社の研究員であり、ラクーンシティから脱出する際に持ち出したT-ウイルスからT-ワクチンを開発。バイオテロの被害者救済のため、そのT-ワクチンを搭載したトラックを引き連れて空港を訪れる。しかし、裏ではテロリストへT-ウイルス、T-ワクチン、G-ウイルスのデータを渡し、T-ウイルスの販売デモンストレーションとして空港でのバイオテロを発生させる。
カーティス・ミラー
声:ロジャー・クレイグ・スミス/小山力也
元NGO職員で、アンジェラの兄。35歳。
ラクーンシティ消滅事件で妻子を失ったが、フレデリックから事件の真相を聞き、空港でのバイオテロを実行する。終盤にはフレデリックによってG-ウイルスを注入され、G-カーティスと化してしまう。

登場クリーチャー[]

詳細は、リンク先の個別項目を参照。

ゾンビ
空港でのバイオテロに遭い、T-ウイルスに感染してしまった人々のなれの果て。
G-カーティス
G-ウイルスを注入されたカーティスのなれの果て。本作のボスクリーチャー。巨大化した体躯、右肩に出現した巨大な眼球、右手から伸びた巨大な爪など、『2』に登場したクリーチャーGとの共通点はあるが、全身の姿は異なっている。
タイラント
携帯電話ゲーム版にのみ登場。

テンプレート:ネタバレ終了

スタッフ[]

  • 監督:神谷誠
  • プロデューサー:小林裕幸カプコン
  • 共同プロデューサー:植木英則
  • 製作総指揮:辻本春弘(カプコン)
  • 脚本:菅正太郎
  • CGプロデューサー:豊嶋勇作
  • CG監督:土井淳
  • CG制作:デジタル・フロンティア
  • 音楽:高橋哲也
  • 音響監督:鶴岡陽太、メアリー・エリザベス・マクグリン(英語版)
  • 音響デザイン:笠松広司
  • 字幕版翻訳:浅野倫子
  • 配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

ゲーム[]

本作を元にした携帯電話ゲームがカプコンより発売されている。対応機種はdocomoauiPhone / iPod touch

ゾンビが登場する他、映画本編に登場しなかったタイラントも登場する。

脚注[]

テンプレート:脚注ヘルプ

関連項目[]

  • 鈴木史朗 - 『バイオハザードシリーズ』のファンとして知られるフリーランスアナウンサーGyao特集『バイオハザード:ディジェネレーション 鈴木史朗レポート』では本作を視聴し、感想を述べている。

外部リンク[]

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